Express 21st Century

臼井嗣人 Express 21st Century歌詞
1.Express 21st Century

作詞:臼井嗣人
作曲:臼井嗣人

Express 21st Century 僕等を乗せ どこへ向かう

疲れた顔して2列に並んだ僕等が待つホームに滑り込んだ
Express 21st Century
ドアが開くと同時に我先にと人を押し退けて
僕等が毎日繰り返すどこか醜い椅子取りゲーム

席を勝ち取ってほっとする僕の前に
買い物袋下げた腰の曲がった老人が立つ
何をするべきかは分かってるけれど
「僕も疲れてるから」
目が合わない様に慌てて雑誌を開いてる
気にするのは後ろめたい気持ちと周りの視線

Express 21st Century 僕等を乗せ今日も走り続けるけど
「この席どうぞ 僕は大丈夫ですから」
そのひと言がなかなか言えないんだ

隣 の車両でなにやらもめている
その周りでは泣いている人 怒っている人 怪我している人もいるようだ
僕はといえばガラスの向こうのそんな世界を見て見ぬふりさ
手摺りにもたれて寝たフリしてるのさ

同情するだけで座ったままの僕を尻目に
助けに向かう人がいる
きっと僕とその人の違いなんてほんの些細な事
少しの勇気と思いやりを持てれば埋められるんだ
まず今僕に出来る事から始めよう

Express 21st Century 不器用な僕等は
たまに傷付け合ったりもするけど
この列車に乗り合わせた運命の僕等だから
一緒に素敵な未来をめざしたい
Express 21st Century 僕等を乗せまだまだ走り続けるから
「この席どうぞ 僕は大丈夫ですから」
そのひと言を今日こそ言おう


2.ひとりぼっちの唄

作詞:臼井嗣人
作曲:臼井嗣人

俺と関わりの無い人が自分で死ぬ事を望めば
どうぞ勝手に死んでくれればいい
その人が自ら死のうが寿命でこの世を去ろうが
俺にとっちゃ変わりないから

「生きてればきっと良い事あるよ」なんて説得する奴を俺は信じない
幸せなんて望んでも手に入らなくて
ふとした時に一瞬ちらつくだけなんだよ

太陽系からはぐれてまたひとり
宇宙の隅っこに放り出されちまったみたいだ
刹那の幸せを感じたくて彷徨ってる
こんな割に合わないこと なぜ続けてるんだ

ただ誰しもがこの宇宙にひとり産み落とされて
ひとり去ってゆく中で求むのは人の温もりじゃないか
悲しいくらいに単純に
孤独な宇宙は広がっている

俺と関わりの有る人が自分で死ぬ事を望めば
俺は一体何を想う
俺に一体何が出来る

太陽系からはぐれてまたひとり
宇宙の隅っこに放り出されちまったみたいだ
残される方が去るより恐いのはなぜなんだろう
本当に勇気が必要なのは死ぬことじゃねぇ 生きる事だ
「生命線から外れた旅に出る」それを望んだ人に俺は何もできないが
太陽系からはぐれてまたひとり きっと誰もが同じように
この宇宙で ひとりぼっち


3.優しいしわとじぃとばぁ

作詞:臼井嗣人
作曲:臼井嗣人

その昔 決められて結ばれた男女が
今もなお 寄り添っている
「あの頃はそんなことが普通だった」と
しわしわの笑顔を見せる

いつから互いのどこに恋したの
いつから愛に変わったの
人を愛すとは分かり合うことなの
分かろうと努めることなの

いろんなことが思い出せず「あれ」や「それ」が
会話を埋めてしまっても
なんとなく分かり合う 笑い合える
嫌になるほど つながってる

大切な人と歳をとれたなら
そんな風に笑えるのかな
言葉でもなくて 身体でもなくて
目に見えない温もりを結ぶ

いつの日か同じように笑えるかな
わたしは今 恋をしてる